少し怖いお話をします。
ある晩 夢を見ました。
薄暗い空間にテーブルがあってその上にお稲荷さんの像が置かれています。
私のかわいい猫がその像をイタズラして壊してしまいます。
あ マズイ……直さなくちゃ…拾い上げるとその像がボロボロと崩れて水が流れ出します。
……夢ですから何でもアリです。
いつの間にか そばに老人が立っていました。顔はケモノっぽくて水木しげる先生の描く妖怪みたい。
「俺はハマダ大社で待っている」「早く来た方がいいぞ」「でないと長引くことになる」
ドスの利いた声で脅されて目が覚めました。
ん??なんだろう今の?
リーディングをするとケモノの気配がします。
「何か御用でしたか?」…一応丁寧に…。
「お前はそばを通るだろう?」
浜田大社???近くにはありません。
壊れた像はお稲荷さんでしたからハマダ稲荷かもしれないですが地図にも載っていません。
それに あの老人は 狐と云うよりはイタチかタヌキのようでした。
動物の意識の集合体のような感じです。
しばらく探っていると 道路開発で伐採されて少しだけ残った林が見えます。
そういえば近くの農家の敷地にお稲荷さんがあった事も思い出しました。
恥ずかしいことですが このころの私は 力で祓うことしか考えていませんでした。
どう処理したらいいか…考えます。
相手はお稲荷さんです。
ヘタに触って被られるのもマズイかな…。
「どうしてあげたらいいのか…」
我に返ります。
相手は伝えたいことがあるから来ているのです。
今は悪意たっぷりの見た目に騙されて恐怖心から過ちを犯すところでした。
「何が望み?…何をしてほしい?」
「ただ存在を知ってほしい。
われらがいたことを知ってほしい。
心から手を合わせてほしい。」
返ってきたのは悲しいメッセージでした。
道路の開発で伐採されてしまった林 いずれ壊されてしまうであろう 小さなお稲荷さんのお社と御神木。
ごめんなさい。
人間は自然を殺していく。
そして 存在たちを悪者に仕立てていく。
心から…ごめんなさい。
消えてゆく存在たちと一緒に泣きました。
お土産を持ってお稲荷さんに参拝します。
扉を開けると夢の中で壊れた稲荷像そっくりのお像がありました。
件の老人がいたずらっぽくニヤリと笑った気がしました。
その後お稲荷さんのお社も壊されてしまい 残った森もなくなりました。
私はそのお社のそばを通る時今でもお社の姿を思い出して手を合わせます。
お稲荷さんのある農家はY田さんと云うそうです。
「ハマダ大社」と聞こえたのは「Y田大社」だったんですね。(伏字の意味ないか??(^^ゞ)
お稲荷さんのお社はY田さんの敷地に移されて無事だと云うことも 工事をしているオジさんが教えてくれました。
神さまたちは生きているヒトの意識を向けてほしがっています。
肉体を持ち今を生きている私たちが意識を向けて感謝をすることで神さまたちは元気になってこの国のために働いてくださいます。
ほんの数秒でもいいのです。
神社やお寺の前を通る時 あなたの感謝と真心を神々さまたちに向けてみませんか?